ヨメガカサガイ- ツタノハガイ科 -

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ヨメガカサガイ写真1
分布
ヨメガカサガイは国内においては北海道の南部以南の地域に分布しています。
珍しさ
★★☆☆☆
ヨメガカサガイ写真2
その他の名称
嫁笠貝、ヨメノサラ
学名:[Cellana toreuma]
大きさ
殻長:約45mm
特徴
ヨメガカサガイは潮間帯の岩礁や転石、防波堤などに生息している貝で、円盤のような珍しい形をしていますが、ツタノハガイ科の貝にはこのような形の貝が多く存在しています。

ヨメガカサガイの貝殻の主な特徴は皿のような形と突起の部分から周辺部分に伸びている放射肋です。また、貝殻の表面には模様がでていますが、色彩や模様については個体によって様々な変異がある為、これという特徴が逆にないといえます。内側の内面部分に関しても2枚目の写真のような濃い褐色の放射状の模様がでているものや、全体が外側よりも白っぽいものなど様々な種類のものが存在しています。
また、放射肋に関しても基本的には細くてうねりが多く、表面の質感はかなりザラザラとしています。

ヨメガカサガイは上記のように非常に変異の多い貝である為、同じツタノハガイ科に属していて、大きさも同じ位で形も似ているマツバガイや、ベッコウガサガイなどの種類とは見分けるのが難しい貝となっています。

尚、ヨメガカサガイの属している科に関しては書物によって異なっているケースもあり、ここで記しているツタノハガイ科の他にヨメガカサガイ科としている場合もあります。