モノアラガイ- モノアラガイ科 -

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モノアラガイ写真1
分布
モノアラガイは国内においては北海道から九州までの沖縄を除く広い地域の川に生息しています。
珍しさ
★★★☆☆
モノアラガイ写真2
その他の名称
物洗貝
学名:[Radix auricularia japonica]
大きさ
殻長:約25mm
特徴
モノアラガイは田んぼや池などの淡水に住む貝で、繁殖力の強い貝である事から以前は非常に多く見られた淡水貝でしたが、環境の変化から現在では数が激減し、地域によってはかなり珍しい貝となりました。

モノアラガイの貝殻は軸がねじれていて、螺塔が低く殻口が非常に広いという特徴を持っており、表面の色は淡い褐色~暗褐色で生存中はやや中身が透けて見えています。また、似ている種のひとつであるサカマキガイとは違い、その他の多くの巻き貝と同じく、右巻きの貝となっています。

モノアラガイの産卵は春から始まり、大体5~6月頃が最盛期で、卵はゼラチン質で包まれた卵紐(らんじゅう)と呼ばれる紐状の形で産卵します。卵の数はひとつの卵紐につき、20~140個ほどで、多くの場合、モノアラガイの産卵は夜に行われます。産卵後の卵は大体2~3週間で孵化し、約2ヶ月ほどで成熟した貝に成長していきます。
また、モノアラガイは雌雄同体の貝ですが、通常は交尾は行われ、複数の個体がつながって交尾する事もあるそうです。