ヒメモノアラガイ- モノアラガイ科 -

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ヒメモノアラガイ写真1
分布
ヒメモノアラガイは国内においては北海道南部から沖縄までの非常に広い地域に分布しています。
また、海外においても中国大陸やヨーロッパにまで同種の貝が生息していると言われています。
珍しさ
★★☆☆☆
ヒメモノアラガイ写真2
その他の名称
姫物洗貝
学名:[Austropeplea ollula]
大きさ
殻長:約12mm
特徴
ヒメモノアラガイは水田や用水路、湿地やため池などの様々な淡水に住む巻貝で、肝蛭(かんてつ)という寄生吸虫の中間宿主である事でも知られています。
肝蛭の終宿主は羊、山羊、牛、馬、豚などの家畜をはじめ、オランダガラシやレバーを生で食べる事によって人にも感染する事があります。

ヒメモノアラガイの貝殻は指先に乗るほど小さく、形は楕円形、螺塔は小さく殻口の部分が貝殻全体の半分以上を占めます。貝殻の色は薄い黄褐色または薄い褐色で透けたような透明感と、多少の光沢が表面に見られます。

繁殖の為の産卵は一年中行っており、その回数は年に数回と言われています。卵は水草などに産みつけられ、産まれた卵の形状はゼラチンのような袋で覆われた卵のうです。
また、ヒメモノアラガイは多くのモノアラガイ科の貝と同様に雄、雌の区別のない雌雄同体で、どちらの役目も果たす事ができます。

尚、外見が似ている事からヒメモノアラガイがモノアラガイと呼ばれている事も多々あります。