オオタニシ- タニシ科 -

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オオタニシ写真1
分布
オオタニシは日本国内においては本州、四国、九州などの淡水に生息しています。
海外では北米大陸などで人為的に伝播し、繁殖していますが、北米には天敵がいなかった事から数が増え、問題となっているようです。
珍しさ
★★☆☆☆
その他の名称
大田螺
学名:[Bellamya japonica]
大きさ
殻長:約60mm
特徴
オオタニシは水のあまり流れていない田んぼや池、沼などで主に生活している淡水貝です。オオタニシも他のタニシ科の仲間と同じく、卵を体内で孵化させてから産む胎生であるという特徴を持っており、卵を産まずに幼貝を産みます。また、オオタニシは大型であった事から昔から食用貝とされてきた歴史を持ちます。

オオタニシの貝殻は淡い褐色~暗褐色をしており、成長したものは丸みを帯びていますが、幼い時は貝殻が角張っていて算盤の珠のような形状をしています。また、北方ではこの角張った部分が成長しても、そのまま残る個体も存在し、別名「カクタニシ」などと呼ばれているそうです。

オオタニシは体内に卵を抱える事で知られていますが、その数は大体、15~30個程度だとされています。また、オスの右触覚は性器の役割も兼ねている為、左触覚に比べて曲がっています。

尚、オオタニシは同じタニシ科であるマルタニシと似ていますが、大きさがややオオタニシの方が大きく、マルタニシの貝殻方がオオタニシよりも全体的に丸みが強くなっていて、螺塔間のクビレがハッキリしているなどの違いがあります。