オニサザエ- アクキガイ科 -

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オニサザエ写真1
分布
オニサザエは国内では紀房総島よりも南の地域に分布しています。
海外においては韓国や中国の他、東南アジアやインドなどの熱帯太平洋地域に広く生息しています。
珍しさ
★★★★☆
貝殻の価格
市場価格で3500円前後
オニサザエ写真2
その他の名称
鬼栄螺、イワボラ、キエボラ
学名:[Chicoreus asianus]
大きさ
殻高:約90mm
特徴
オニサザエは水深5~20m位の潮間帯下の岩礁に住む貝で、そのユニークな姿とインパクトのある名前、食用貝であり、その身が美味しい事などで知られています。

オニサザエの貝殻にはそれぞれ角度がおおよそ3つに分かれた棘状の突起があり、この特徴的な突起物は貝殻の縦張肋が伸びたもので後ろに反り返っています。また、殻口には牙状の棘があり、縁はピンク色で、貝殻の表面には太い螺肋と細い螺肋が全体に見られす。

オニサザエは成長が早い貝としても知られ、ひとつの縦張肋の形成には1ヶ月ほどしか要せず、その間は餌を食べないと言われています。
その後、縦張肋が完成するとすぐに餌を食べ始め、貝殻の厚みを増すという工程に入ります。このようにハッキリと手順を分けている事がオニサザエの成長を早めている原因かもしれません。

その他のオニサザエの特徴としては産卵期は7~8月の夏の暑い時期で、老成すると棘が短くなっていく傾向があるようです。