ハチジョウダカラ- タカラガイ科 -

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ハチジョウダカラの写真1
分布
日本では紀伊半島または三浦半島以南の地域の海に分布しています。
海外ではインドの東側から東南アジア、オーストラリアの北側にかけての熱帯域の海でよく見られます。
珍しさ
★★★☆☆
貝殻の価格
市場価格で1,000円前後
ハワイ産の物は10,000~30,000円で取引されています。
ハチジョウダカラの写真2
その他の名称
ハチジョウダカラガイ、八丈宝、子安貝
英名:[Humpback cowry]、[chocolate cowry]、[mourning cowry]
学名:[Mauritia mauritiana]
大きさ
殻高:約75mm
殻長:約100mm
特徴
ハチジョウダカラは主に潮間帯下の岩礁に生息している巻貝で波の強く当たるような場所で多く見られます。貝殻がしっかりとしている比較的、大型の貝です。

貝殻は重くて厚みがあり、腹面の周辺部分は少し張り出しています。貝殻の背面には褐色~黄白色の斑点(輪紋)が多く見られますが幼い時ははっきりとは見えません。
殻口はかなり湾曲しており、下端の方が上端よりも明らかに広くなっています。下端の部分は歯が非常に発達していて特に外唇は歯の発達が著しい。
外唇の方が内唇よりも歯の数が多い事も特徴のひとつです。
幼い時はヤクシマダカラガイに貝殻が似ているとも言われています。

日本では「子安貝」と呼ばれる事もあり、ハチジョウダカラの貝殻を産婦が両手に握りしめて祈ると安産になるとされ出産の際のお守りになると言われてきました。
ハチジョウダカラは平安時代の初期(西暦900年頃)に書かれた日本の有名な物語である「竹取物語」にも出て来る事から古くから日本人に親しまれていた貝だと言われています。