ベニタケノコガイ- タケノコガイ科 -

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ベニタケノコガイ写真1
分布
ベニタケノコガイは国内では紀伊半島よりも南の暖かい地域に分布しています。
国外においては東南アジアからインドにかけての太平洋区の熱帯に生息しています。
珍しさ
★★☆☆☆
ベニタケノコガイ写真2
その他の名称
英名:[Divided Auger]
学名:[Terebra dimidiata Linnaeus]
大きさ
殻高:約120mm
特徴
ベニタケノコガイは暖かい海の比較的、浅い海の砂底に住む貝で、タケノコガイに似ていますがタケノコガイよりも太い印象があり、名前から推測できるとおり、貝殻の表面に紅色の斑紋が見られる貝です。

ベニタケノコガイの貝殻は硬くて光沢もありますが、光が中に通ってしまう程、薄く繊細なものです。成長したベニタケノコガイの螺層は約20段になり、螺層の側面は直線に近いほど真っ直ぐです。各螺層の間にある縫合はハッキリと刻まれていて、螺層の最上部にあたる初生殻は先がかなり細く鋭く尖っています。また、初生殻にはやや縦肋が見られ、後生殻には成長の跡である成長線があります。貝の出入口である殻口は丸い形になっています。

ベニタケノコガイの貝殻の表面には橙色を帯びた紅色の亜四角形の斑紋は体層には4列、螺層には3列並んでおり、斑紋同士はかなり近接しており、密にならんでいます。また、地の色は白に近い色をしています。

尚、英名は螺旋状の段で格螺層が区切られている事に由来しているそうです。