シマイボボラガイ- フジツガイ科 -

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シマイボボラガイ写真1
分布
シマイボボラガイは国内では紀伊半島よりも南の地域に分布しています。
国外においては東南アジアからインドにかけての熱帯太平洋に生息しています。
珍しさ
★★★★☆
シマイボボラガイ写真2
その他の名称
英名:[Common Distorsio]
学名:[Distorsio anus Linnaeus]
大きさ
殻高:約80mm
特徴
シマイボボラガイは浅い海の岩礁地に住む巻き貝で、その特徴的な酷く変形し、歪んだような貝殻と色合いから、海外ではフジツガイ科の貝の中で最もグロテスクな貝と評される事もあるようです。

シマイボボラガイの貝殻は全体的に厚みがあり、螺層全体には滑らかな結節や小結節が螺旋状に並んでおり、殻口側の結節や歯は特に光沢のある広い滑層で覆われています。また、殻頂の部分は欠けている事の方が多く、貝殻の最下部にある水管構は反り返っていて、長さは非常に短くなっています。
貝殻の下地の色はクリーム色で、褐色の螺旋状の縞模様が見られます。

シマイボボラガイは表面がボコボコした貝の中では非常に光沢が強い部類に属し、単にシマイボボラと呼ばれる事もあります。(むしろ、一般的にはシマイボボラと呼ばれる事の方が多いようです)
また、学名に「anus」とありますが、これはおそらく、殻口の部分の見た目の印象からストレートにつけられた名前だと思われます。