貝毒について
食用貝を食べる上で避けられない問題のひとつとして「貝毒」の存在があげられますが、この貝毒とはイモガイ科の貝に代表されるような毒を持っている貝の毒を指す言葉ではなく、一般的に食用の貝として食べられているアサリや牡蠣、ホタテガイなどの二枚貝が有毒なプランクトンなどを食べる事によって、毒化する事を指します。また、毒化した食用貝を食べて発症した中毒症状を貝毒と言う事もあるようです。

貝毒には様々な症状があり、下痢性貝毒、麻痺性貝毒、神経性貝毒、記憶喪失性貝毒などに分けられます。例えば麻痺性貝毒は食べてから数十分で舌や唇などが痺れ始め、やがて体全体が麻痺し、死に至る事もあるとされている強力な毒です。下痢性貝毒は死に至る事はほぼありませんが、下痢、嘔吐、腹痛などの症状が2、3日続く為、通常の腐った食べ物などを食べた症状などに比べるとかなり辛い症状があらわれると言えます。

このように貝毒はかなり重い症状が起こる事もある為、貝を食べて体に異変を感じたら、すぐに病院などの治療機関に行き、診察してもらうという事を心がけましょう。
尚、貝毒についての情報はテレビやインターネットなどでニュースとして流れる事が多い為、それらの情報を見かけた場合は情報を共有するなどして特に注意した方が良いと言えるでしょう。