ハマグリ- マルスダレガイ科 -

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ハマグリ写真1
分布
ハマグリは日本国内では北海道の南部よりも南の地域の海に生息しています。
珍しさ
★★☆☆☆
ハマグリ写真2
その他の名称

英名:[Common orient clam]
学名:[Meretrix lusoria]
大きさ
殻高:約80mm
特徴
ハマグリは内湾の潮間帯から水深10m程度の海の砂地および砂泥地に生息している二枚貝で、日本では古代より食用とされていた事が貝塚から大量に出土されている事から分かっています。また、現在においても潮干狩りなどでも採取でき、一般的な食料品店にも並ぶ事が多い人気のある食用貝です。

ハマグリの貝殻は全体の形は三角形に近く、殻表に放射帯、波状紋などを持ち、色は白色または栗色で、ごま模様やジグザグ模様など様々なパターンを持った個体が見られます。

ハマグリは体から粘液のかたまりを分泌し、その粘液の流れに応じてかなり長い距離を移動する事で知られています。また、海に浮かぶ事もあるようです。
また、近年、全国的に数が激減しており、湾によっては既に消滅してしまったケースもあります。

尚、ハマグリの貝殻は平安時代に始まった「貝覆い(かいおおい)」という遊びにも使われており、これは蛤の貝殻に金箔を貼り、その上に源氏絵や花や鳥などを描いて、現在でいう所の神経衰弱のようなルールで楽しまれるものであったようです。また、この遊びはハマグリの貝殻が同じ個体の二枚でしか合わない事から生まれた遊びであると考えられています。